講  師:山口 貴子 (株式会社 島嶼生物研究所)
開催日:平成30年8月29日(水) 13:50~14:35
参加者:那覇市立さつき小学校 4年生 3クラス (計104名)
場  所:那覇市立さつき小学校

さつき小学校4年生は、総合の学習の時間で「環境」をテーマに学習を行っている。今回の講座は、那覇近郊に多く生息する特定外来生物のグリーンアノールについて講話し、生徒たちに外来生物について知ってもらい環境保全について考え行動する事を目的に実施した。オリジナルのグリーンアノールの着ぐるみを着た講師が、クイズ形式で講話を進めた。
 スライドで写真を表示しグリーンアノールはどれか?またどんな所に棲んでいるのか?何を食べるのか?在来種と外来種の違いや、なぜ外来生物のグリーンアノールが沖縄にいるのか?何が問題なのか?等のクイズを出題し、グリーンアノールの体の特徴や那覇市金城公園のさつき小学校の近くにもグリーンアノールがいること等、わかりやすく解説した。さらに沖縄の在来種はたくさんいてヤンバルクイナやオキナワトゲネズミ、オキナワイシカワガエルについても写真を用いて解説した。
 外来種の侵入によって、自然バランスが崩れてしまい、もともと沖縄にいた生きものが少なくなってきている事、外来種は人間が持ち込んだものである事が今大きな問題となっている事を示し、ペットを飼う時は責任を持って買う事、買う前によく考えて家族と相談しどんな生きものなのかちゃんと調べる事が大切であると話した。さらに、私たちにできることとして「ちゃんと知る!勉強する」「周りの人に伝える事や知ってもらう事」他にも何ができるのか考えてみる事が重要だと伝えた。
 児童からは見つけた時はどうしたらいいのか?どれくら卵を産むのか等の質問があり関心の高さが伺えた。