講  師:大城 加代子(沖縄県地球温暖化防止活動推進委員)
開催日:平成30年5月18日(金)9:00~9:50
受講者:県立コザ高等学校 全日制 1年生~3年生(1,200名)
場  所:県立コザ高等学校

コザ高校は、環境教育指定校となっており全学年で環境について取り組んでいる。今回の講話では温暖化の仕組みや対策等について講話し、生徒たちがどのような形で取り組んでいくか生徒自身が考えるきっかけを作る事を目的に実施した。
 今回の講座は「持続可能(サステティナブル)」をキーワードに温暖化の最新情報をわかりやすく伝え、「持続可能であるためにどうすればいいのかを一緒に考える」をテーマに進めていった。
 地球温暖化がなぜ起こるのか?世界の平均気温の上昇や日本のCO2排出量の推移データ等最新情報とともに解説。さらに地球温暖化によって変わる気候、酸性雨、破壊的な台風、海面上昇、サンゴの白化、農産物への影響の現状を伝え、暑さの将来予測等についてもわかりやすく解説した。温暖化の要因は人間活動の影響が主な要因であり、人間活動の影響とは化石燃料を燃やしたり森林伐採「温室効果ガス」の増加によるものである事を伝えた。さらに日本のCO2排出量の推移データを示し、私たちがいかに化石燃料を使っているのかを伝えた。
 現状を上回る温暖化対策がなければ、現在と比べて21世紀末には平均気温が最大4.8℃上昇し、さらに産業革命以前に比べ気温の上昇を2℃未満にすることを世界共通の目標として合意(パリ協定)について解説し、今世紀末に温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることが必要であり、私たちの行動を変え、社会の低炭素につながる選択が必要である、すなわち COOL CHOICE!であると語った。
 それぞれの立場で地球温暖化に寄与する行動を進めることで、脱炭素社会、豊かな地域社会の構築に貢献し、地域の課題、特色を生かした温暖化対策、個人の立場・特技で進める温暖化対策が大切である。温暖化の現状を変えるには私たちの行動を変える事が大切で、「IT×地球温暖化」にヒントがあるとし、温暖化を防止し未来をイマジネーションするITのディープラーニング(機械学習)にヒントがあるのではないか、ビッグデータを分析し温暖化に対策できる未来がきっとやってくるのではないかと締めくくった。
誰もが当事者である地球温暖化問題について関心を高めつつ、実施の行動につなげるきっかけを与える事ができたのではないかと感じた。高校生たちが考える温暖化対策に期待したい。