講 師:藤井 晴彦(沖縄自然環境ファンクラブ)
開催日:令和3年7月15日(木)13:45~14:45
受講者:那覇市立銘苅小学校4年生4クラス(114名)
場   所:那覇市立石嶺小学校 体育館

学校周辺を流れるせせらぎ(ビオトープ)の自然環境を中心に沖縄の自然や生き物について講話し身近な自然環境に興味関心を持つことを目的に実施しました。

はじめに、地球には約211万種の生き物がいることが知られており、そのうち絶滅危惧種が約3万5千種(IUCN2020年12月レッドリスト)いるとされ、乱獲や外来種の影響、開発による生息地の減少など人為的な要因で急速に絶滅危惧種が増えていることを解説しまし。

次に、ビオトープとはビオス(生き物)とトポス(空間)を組み合わせたドイツ語で、野生生物は生きていくためにいくつかのビオトープを必要としており、身近な自然環境を、野生の生き物が棲む場所(ビオトープ)というかたまりで守ることが、生物多様性を守るのにいいといわれていることを解説しました。また、末吉公園やその他のビオトープの事例を紹介し、学校ビオトープを考えるときの注意点として「地域の自然と合っているか」,「地域の自然とつながっているか」,「外来生物を持ち込んでいないか」など地域の自然を生かし周りの自然とつなげる工夫をすることで、豊かな自然が育ち、生き物が自然にやってくるようになり持続しやすいビオトープとなることを解説しました。

最後に、児童たちから「これからも学校周辺のビオトープを大事にしていきたい」などの意見があり、身近な自然環境に対する関心が高まった様子でした。