講 師:金尾 由恵 (沖縄こどもの国)
開催日:令和4年12月7日(水) 12:10~13:00
受講者:県立知念高等学校 3年生 (38名)
  所:県立知念高等学校 (与那原町)

 県立知念高等学校 3年生を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に出前講座を実施しました。

  はじめに、沖縄の自然環境について、昔は大陸と陸続きであった事など琉球列島の成り立ちや沖縄の気候分布、海に囲まれた島嶼地域であることにより世界的に特異な自然環境になり、その中には希少な固有種が数多く棲んでいることなど解説しました。また、はじめに、ヘビを見たことがあるか問いかけ、『ハブ』『ヒメハブ』『アカマタ』など沖縄に棲むヘビの仲間を紹介しました。そして世界には3,000種以上のヘビの仲間がいて、日本には39種類のヘビが生息していること、そのうちの23種類が沖縄に棲んでいることを説明。沖縄の生物多様性の高さを示し、沖縄の各離島に棲む固有種や絶滅危惧種について解説しました。また、ヘビの骨格やピット器官、捕食行動などヘビ特有の生態を画像や動画で紹介しました。
 つぎに、生体標本(コーンスネーク)を用いて、ヘビが腕に絡みつく様子や顔の特徴などを間近で観察しました。

 参加者からは「こんなに近くで見たのは初めて」「固有種の多さに驚いた」などの意見もあり、生きものに対する興味が深まった様子が窺えました。