講 師:藤井 晴彦(沖縄自然環境ファンクラブ)
開催日:令和4年4月28日(木)19:00~21:00
受講者:壺屋やちむん通り会 指導員・関係者 (20名)
場   所:壺屋町民会館及び周辺(那覇市)

壺屋やちむん通り会 指導員・関係者を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。

はじめに、沖縄本島でよく見られるホタルは、クロイワボタル,オキナワスジボタルの2種類で、発光のリズムの違い(クロイワボタルは〝ピカッ″〝ピカッ″〝ピカッ″,オキナワスジボタルは〝ボ~~″〝ボ~~″という感じで光る)や食性,雌雄の違い,幼虫の違いなど解説しました。また、那覇市壺屋地区は昔から沖縄の童謡『じんじん』(じんじんは方言でホタルのこと)で歌われるほどホタルの多い地域として知られているが、周辺の都市開発が進み年々数が減少しており、街灯などの光害を防ぐ対策が必要である事を説明しました。
つぎに、地元の目撃情報を基に路地裏や空地、店舗の庭先など草木の多い茂みを中心にホタルの観察会を行いました。街灯のついた通り沿いや店舗の庭先でもまばらにホタルの光が見られたが、街灯を消した路地裏や空地では、辺り一面にホタルの光が見られ、まだまだ多くのホタルが棲んでいる事が確認でき、街灯の有無による違いが実感できました。

観察会終了後には、「ホタルにやさしい環境づくり」をテーマに、昨年結成したこどもエコクラブ『壺屋じんじんクラブ』や周辺の子供たちと一緒にできる環境保全活動について話し合いました。「ホタルの観察記録をつける、観察時のルール作り、壁新聞、絵日記、マップを作る、街灯を赤色のLEDに変える」など活発な意見交換が行われ、地域の環境保全に対する意識が高まりました。