講 師:吉岡 由恵(沖縄こどもの国)
開催日:令和元年10月24日(木)14:00~14:45
受講者:西原町立西原小学校5年生(111名)
場 所:西原町立西原小学校 英語ルーム

沖縄の自然や生き物についての講話を通して、身の回りの自然について興味・関心を持ち、外来種問題をはじめとした環境保全について考えるきっかけを作る事を目的に出前講座を実施しました。
はじめに、講師はズアカアオバト、ヌマガエルなど自然の中に隠れている生き物の写真を示し、どこに生き物たちがいるのかの問いかけを行いました。参加児童達は積極的に手を挙げて答え、「外に出て生き物を探しに行ってみたい」という声もあげていました。
次に沖縄の自然の概要について話し、沖縄には希少な固有種が多く、世界中から注目されるような自然を有していることを伝えました。つづいて、今回の講話のテーマである外来生物について詳しく解説し、外来生物などによって沖縄の自然が脅かされていることについてどう思いますかという児童への問いかけを交えながら講話を進めていきました。捨てたり、逃がしてしまったペットが帰化したことによる自然に対する悪影響についての説明を行い、アマミクロウサギがノネコに捕獲された写真を示しました。そして、まとめとしてペットを飼うための諸注意や、参加児童たち自身ができることについて伝えました。
最後に、身近な生き物でさえ、沖縄では絶滅のおそれのある野生生物として「レッドリスト」に記載されており、それをまとめたレッドデータブックがあることを紹介して、講話を終了しました。

質疑応答の時間では、「絶滅危惧種を見つけた場合はどうしたらよいのか?」「レッドデータブックへの登録基準の最高ランクは?」「最近絶滅してしまった生き物はいるのか?」などと、多くの質問がありました。専門的な知識を、写真を交えて解説することで、児童たちは興味・関心を持ってくれたようでした。