講 師:池村 浩明 (漫湖・水鳥湿地センター)
記 録:田場 美妃子、大城 恵利 (沖縄県地域環境センター)
開催日:令和7年2月9日(日) 7:30~9:30
受講者:一般県民 子ども~大人 (20名)
場 所:沖縄こどもの国 水と緑の広場、バードウォッチングデッキ (沖縄市)

一般県民 子ども~大人を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、
環境保全に対する意識を高めることを目的に、自然観察会を実施しました。

チルドレンズセンター2Fに集合し、講師の自己紹介、本日の流れの確認を行い、
観察へ出発する前の事前学習として、鳥の体の仕組みや各機能の構造について講師より解説。
続いて観察のポイントとして、鳥の行動、特徴、環境に注目するというアドバイスがありました。
誰もが良く知るスズメやムクドリ、カラスといった「ものさし鳥」と比較し体長を予測したり、
縦姿勢か横姿勢か、活動エリアが樹上か地上か、などをクイズ形式でやり取りしながら学びました。
出発前には双眼鏡の扱い方を確認し観察会開始。散策に出ると、早速カラスやキジバトを確認。
また姿は見えないものの、樹上から聴こえてくる囀りに立ち止まって耳を傾けるなど、耳を使って
観察するのも楽しみ方の1つだと提案がありました。桜の木にはメジロやシロガシラ、シジュウカラ
などが花蜜を集める姿が見られ、また講師によると、この野鳥観察会では初めて確認したという
コゲラが、幹を一生懸命突く様子を見ることができました。

メインの観察エリアである水と緑の広場周辺では、オオバン、キンクロハジロ、シロハラクイナ、
カイツブリ、ゴイサギ、アオサギ、カワウなどの渡り鳥を見ることができ、警戒心が強いといわれる
留鳥のカワセミも何度か確認することができました。都度講師から、各鳥に関する特徴や
おもしろポイントなどの解説があり、参加者もまた年齢問わず、積極的に講師に色んな質問をする姿が
多く見られました。
室内へ戻り、今日見ることができた鳥の種類を確認。今回は19種と、一般的な観察会や昨年度と比較
するとやや少なかったものの、初確認となったコゲラや、なかなか視認が難しいカワセミを見ることが
でき参加者からは「楽しかった」「自宅周辺でも観察してみたい」「今日見た鳥を図鑑で確認しようと
思う」等の感想を聞くことができました。季節の移ろいがなかなか感じられにくい沖縄ですが、野鳥から
移ろいを感じることができるのも野鳥観察の魅力である、という講師からの言葉で終了となりました。