講 師:田場 美妃子 (沖縄こどもの国)
記 録:比嘉 香織 (沖縄県地域環境センター)
開催日:令和6年11月23日(木) 9:30~12:15
受講者:豊見城市立伊良波小学校 5年生 (89名)
場 所:豊見城市立伊良波小学校 (豊見城市)
豊見城市立伊良波小学校5年生を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、
環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。
伊良波小学校5年生は、国語の単元で「固有種が教えてくれること」を学習済みだったため、
日本に固有種が多いことは理解している事を前提として本講座を実施しました。
はじめに世界地図を示して沖縄の位置を確認し、本島の周辺の島々にも多様な生き物が暮らし、
沖縄が世界的に見てなぜ固有種が多い理由として土地の成り立ちについて解説。日本において
沖縄に生息する固有種の割合が陸生哺乳類42%、両生類60%、昆虫類53%を占めると説明しました。
続いて、「在来種」、「固有種」、「外来種」生物多様性の用語を解説。用語の説明に、5年生は
既習事項であったため、積極的に質問をしたり、関連する知識を披露したりするなど活発な反応が
みられました。
豊かな自然に恵まれた沖縄では、固有種が少なくなっているおり、その理由として、「住む場所が
減っていいる」、「外来種が侵入している」事を説明。マングース、ノネコ、ヤエヤママドボタル、
グリーンアノール等の外来種についてクイズを交え解説しました。
沖縄の自然や生き物を守るために、固有種や在来種の存在に興味関心を持つことや、ペットは最後まで
飼う事が大切だと締めくくり、最後にクラス全員で沖縄の生き物マップに固有種生き物カード、外来種
カードを貼り付け振り返りを行い終了しました。
児童から「人の活動によってヤンバルクイナやキノボリトカゲが少なくなることがわかりました。」
「人の活動によって固有種が減っていて、グリーンアノールを見たことがあるので大人の人に教えたい」
「ペットを責任を持って最後まで飼おうと思いました。」「沖縄には固有種がいっぱいすんでいるから
守りたい」等の感想が挙がりました。今回の講座を通して、国語の単元の振り返りを行いながら沖縄の
自然環境について興味関心を持つ事ができたのではないかと感じました。