講 師:比嘉 香織 (沖縄こどもの国)
記 録:田場 美妃子、大城 恵利 (沖縄県地域環境センター)
開催日:令和7年1月14日(火) 13:50~15:30
受講者:与那原町立与那原東小学校 5年生 (109名)
場 所:与那原町立与那原東小学校 (与那原町)
与那原町立与那原東小学校5年生を対象に、くらしと防災に関する理解を深め、
環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。
5校時はまず、「自然災害とはなにか?」を問い、自分が思いつく自然災害を書き出してもらう
ことから始めました。講座前日に宮崎で地震発生、また能登半島地震発生から1年を迎えた
タイミングであったため、多くの児童が地震を真っ先に挙げ、台風、豪雨、土砂崩れと続きました。
雷やあまり馴染みのない竜巻、豪雪、山火事などには「それもあったか!」と反応する姿が目立ち、
台風やそれに伴う豪雨や冠水被害については、県内でこれまでに起きた被害状況を写真や動画を
用いて解説しました。
また、近年耳にする機会が増えている「線状降水帯」というキーワードに触れ、どこでどの程度被害が
発生する可能性があるかなどを想定し、行動に移せるようになることの大切さを伝えました。更に、
自分が生活しているエリアのハザードマップも確認し、危険な場所や避難経路、避難場所などを把握し、
家族間で共有しておくことの大切さも補足しました。最後に、防災知識を深め定着を促すツールとして
「防災カードゲーム」を実施。カルタやババ抜きの要領で進められ、理解も早く各グループ毎に楽しみ
ながらやっていました。
6校時では、実際に被災した際、身近な物が防災グッズとして代用できることを実演しながら解説。
画用紙は鍋として使え、お湯が沸かせることを実演。「紙が燃える、水が漏れる」と否定的な反応を
見せましたが、湯気が立つ様子が確認できると驚きの声が挙がりました。続いて毛布を担架として
代用し、要救護者の搬送体験を実施。途中、必要性や注意点を再度確認しながら、全児童無事に体験し
終えることができました。
講座終了後、児童からは「知らない災害がまだまだたくさんあった」「紙でお湯が沸かせるのは驚いた。
やってみたいと思った」など感想が挙がり、災害や防災に対する知識や理解が深まった様子でした。