講 師:比嘉 香織(沖縄こどもの国)
記 録:田場 美妃子(沖縄県地域環境センター)
開催日:令和6年7月17日(水) 9:30~15:20
受講者:南風原町立津嘉山小学校 5年 (157名)
場 所:南風原町立津嘉山小学校 (南風原町)
南風原町立津嘉山小学校5年生を対象に、くらしと環境に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。
はじめに身近な環境問題として、サンゴの白化、海ごみ、赤土流出をあげ、それぞれ地球温暖化、廃棄物問題、水質汚濁に関わりがあることを説明しました。
地球温暖化には、サンゴの白化に影響のある海水温の上昇の他、海水面の上昇、動植物の絶滅危機、台風の増加などが懸念されていることも加えて説明。その原因として、電気などのエネルギーを作るために燃やした石油や石炭、ガソリンを利用したあとに出る温室効果ガスの増加が考えられていることを紹介しました。廃棄物問題では、最終処分場問題、海ごみの問題に焦点をあて説明しました。水質汚濁については、沖縄の赤土問題を取り上げると「赤土流出は自然災害では」との質問が上がったので、赤土流出の原因は森林伐採などによって引き起こされていることを説明しました。また、一日に使う水の量や牛乳や米のとぎ汁を浄化するまでの水の量を確認し、水環境を守るために自分たちができる対策について考えてもらうなどしました。
最後に日々の生活の行動(料理をする、車を使う、買い物をするなど)がどの環境問題の原因になるのかというクイズを実施。どの行動も生活には欠かせないが『〇〇過ぎ』が環境問題の原因になることを確認し、やりすぎを意識した行動を心がける大切さを伝えました。
最後の振り返りでは「学校には歩いていく」や「食べ残しをしない、水を適量使う」「たくさんのことが全部つながっていた。環境問題は自分にもちゃんと関係のあることだとわかった」など、環境保全についての意識が高まったと感じられるコメントを聞くことができました。