講 師:石神 安弘 (Natural Box 株式会社)
記 録:比嘉 香織,田場 美妃子,新城 龍刀 (沖縄県地域環境センター)
開催日:令和7年9月27日(土) 18:00~21:00
受講者:一般県民小学生~大人 小学生以上 (18名)
場 所:黄金の森公園および南風原町立中央公民館 (南風原町)

小学生から大人までの一般県民を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的とした自然観察会を実施しました。

講座の冒頭では、沖縄の地理的背景を交えながら、今回のテーマであるヤエヤママドボタルについて解説しました。このホタルは沖縄の固有種ですが、八重山諸島の固有種であるため、沖縄本島では外来種になってしまうことを説明しました。

外来種という言葉は海外からの移入種というイメージが強いですが、国内の別の地域から持ち込まれ、生態系などに悪影響を及ぼしているものは「国内外来種」とも呼ばれることを解説。沖縄本島に生息するヤエヤママドボタルは、本島固有の希少なカタツムリを大量に捕食するため問題となり、沖縄県の指定外来種となっている現状を伝えました。その上で、沖縄本島固有のカタツムリの種類やその希少性についても説明しました。

今回の観察会では子どもの参加者全員に、自分が見つけた数を記録できる報告書カードを配布し、講座を終了しました。参加者は、沖縄の生態系における外来種問題の理解を深めるとともに、ホタルの観察という貴重な体験を楽しんだようでした。