北谷町立北谷小学校の5年生を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的とした出前講座を実施しました。
はじめに、世界地図上で沖縄の位置を確認し、沖縄が世界自然遺産に登録されていること、日本の他の世界自然遺産、そして登録されるための条件を説明しました。
その後、在来種、固有種、外来種の用語を解説し、大陸がユニークな成り立ちをしたことにより沖縄に固有種が多い理由を伝えました。沖縄固有の生き物として、オリイオオコウモリを剥製を使って提示すると、児童は熱心に観察していました。他にも、カンムリワシ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなどを写真で見せながら解説を加えました。
講座の後半では、「生きものマップ」作りを行いました。沖縄の環境(森林、河川、干潟、サンゴ礁、市街地など)が描かれたマップに生きものカードを貼り付け、どこにどのような生き物が生息しているのかを視覚的にわかるようにしました。
締めくくりに、沖縄には固有種や絶滅危惧種が多くいることを伝え、世界的に貴重な沖縄の生き物を守っていくにはどうしたらよいか、児童たちに問いかけました。児童からは「沖縄にはたくさんのめずらしい生き物がいる事を知った」「沖縄の自然とか生き物を守っていきたい」といった感想が聞かれました。

