講 師:比嘉 香織(沖縄こどもの国)
記 録:田場 美妃子(沖縄県地域環境センター)
開催日:令和6年8月3日(土) 19:15~20:00
受講者:大分県少年の翼実行委員会 小学生,中学生,高校生 (284名)
場 所:しまんちゅクラブ (恩納村)
大分県少年の翼実行委員会 小学生、中学生、高校生を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。
大分県青少年の船では、翌日のマングローブ林自然観察会・海洋研修に向けてサンゴと環境問題に関する講座を行いました。はじめに、沖縄の自然環境について解説。中でもマングローブについて解説し、マングローブが植物の名前ではないこと、世界には100種類以上のマングローブがあり、日本では7種類を見ることができることなどを紹介しました。そして、干潟や海岸の説明後はサンゴについての解説も行いました。サンゴは動物で、浅く温かい海に多く分布していることなどの基本情報から、ウニの仲間で卵や分裂などで増え、移動するものもいるなど生態についてクイズを交えて紹介しました。
つぎにスライドを使用して、サンゴはイソギンチャクと同じ刺胞動物であること、石灰質の骨格を作り身を守っていること、日本には約400種類のサンゴが生息していることなどの詳しい生態や、サンゴ礁域に住む生きものの多様性についても解説しました。スライドの終盤には、近年サンゴやサンゴ礁が開発や水質汚染、レジャー活動で破壊されているほか、被食や海水温の上昇などでも深刻なダメージを受けていることをあげ、保全活動の重要性を伝えました。
質疑応答の際には「海岸周辺の特徴的な植物を教えてほしい」や「サンゴを増やすためにどのような活動ができるのか」などのコメントがあり、沖縄の自然環境について興味関心が高まっていた様子が伺えました。