講 師:比嘉 香織 (沖縄こどもの国)
記 録:新城 龍刀、田場 美妃子 (沖縄県地域環境センター)
開催日:令和7年5月13日(火) 9:40~12:25
受講者:琉球大学附属小学校 4年生 (103名)
場 所:琉球大学附属小学校 (西原町)

 琉球大学附属小学校 4年生を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に、出前講座を実施しました。
 はじめに、世界地図で沖縄の位置を確認し、沖縄は世界自然遺産にも登録され、固有種も多く生息する貴重な場所であることを紹介しました。さらに在来種、固有種、外来種のそれぞれの言葉の意味と、アマミノクロウサギなど沖縄の固有種がどのように分布したのか、1200万年前の地殻変動の説明を交えて解説しました。そしてオリイオオコウモリやヤンバルクイナの生態について、沖縄こどもの国で撮影された動画を用いながら理解を深めました。続けて、カンムリワシとオリイオオコウモリの標本を用いて児童に直接細部を見せながら、より詳しい解説を行いました。児童は初めて近くで見る生体標本に興味津々な様子でした。
 最後に、沖縄の自然環境の種類と特徴について学ぶ「生きものマップ」作りに取り組みました。各自が配られた生きものカードに書かれた特徴を読み込み、それぞれの生き物が森林や湿地、海岸などどのような環境で暮らしているのか考えながら、地図上にカードを貼り付けました。この活動を通して、沖縄の豊かな自然とそこに生息する多様な生き物たちのつながりをより深く理解することができました。教室も終始にぎやかで、児童は楽しそうに生き物のことを学んでいました。