講 師:佐藤 寛之(沖縄生物倶楽部)
記 録:田場 美妃子(沖縄県地域環境センター)
開催日:令和6年6月9日(日) 13:00~16:00
受講者:一般県民小学生~大人※小学生以上 (20名)
場 所:南城市佐敷干潟および南城市市民文化センター(南城市)
一般県民小学生~大人(小学生以上)を対象に、自然と生き物に関する理解を深め、環境保全に対する意識を高めることを目的に自然観察会を実施しました。
はじめに、南城市文化センター・シュガーホール実習室にて、自然観察会での安全確認や諸注意を行いました。
干潟までの道のりで見つけたユウナの木は、繊維質で丈夫であり、葉は昔おしり拭きに使用された事などを解説しながら歩きました。干潟では貝が触手を使って給餌している様子を観察し、それが海の浄化に繋がっていることを伝えました。その他ミナミトビハゼ、アマオブネ、ヤマトオサガニ、ヒメヤマトオサガニ、ミナミコメツキガニ、ベニツケガニ、シオマネキ等を観察することができました。海は貝たちにとって「家」であり、肥沃な干潟では潮の満ち引きに合わせて生き物が食事ができる場所であると解説しました。
また、築島干潟付近ではマングローブについての解説がありました。 樹木を見分けるときには根の形で”メヒルギ・オヒルギ・ヤエヤマヒルギ”などの区別がつくことや、陸地が波に削られ少しずつ後退していることなども伝えました。
大人も子どもも、じっくりと観察することで初めて知った植物や生き物の特性に様々な反応を見せてくれ、身近な環境についての理解が深まったと感じることができました。